スポンサーサイト

--年--月--日 --:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

地下鉄に乗ったJay Zに思いを馳せる

2013年10月14日 11:55

jay-z-on_tube.jpg

新作「Magna Carta Holy Grail」ワールドツアー敢行中のJay-Z改めJay Z。
先日訪れていたロンドンでのゴシップ記事です。
ロンドンのO2アリーナ(オーツーアリーナ)でのコンサートに向かうJay Zが選んだ乗り物は…地下鉄。

そして黒ティン(©fleasoul)ことTimbalandと、バンドColdplayのフロントマンChris Martinも引き連れていたそうです。
まさかのJay Zが地下鉄を使って移動することなど誰も想像出来ず、出発駅から到着駅まで周囲は沸き立ち、まるで暴動のような人だかりが出来ていたとの事。

まあ単なるゴシップか、で済む話題なのですが…
個人的には「ヒップホップ」という言葉の時代の浮き沈みをいたく感じてしまった次第です。

「ヒップホップ」とは、如何に自分が「ヒップ」な存在であるかを誇示する文化であります。
「ラップ」とは押韻で、言葉で如何に自分がヒップホップを牽引しているかを示す手段の一つでもあります。

それでは、「ヒップ」とは?
90年代は、暴力性を表に出したギャングスタであることでした。そして、ハスラー(堅気でない事)であることでした。
アートとヒップホップを結びつけたベクトルのラップは「コンシャス・ラップ」という位置づけで、どちらかと言えばマイノリティでした。

そしてその90年代の勢いはそのまま持続し、00年代は「Bling Bling(下品なほどド派手)」を極める事がヒップホップでした。
高級車を乗り回し、高級なお酒を浴びるように浪費し、これでもかというぐらい自家用ジェット機で移動し。

※それを皮肉った当時の「コンシャス」代表The Rootsの「What They Do」です


そして途中は端折り…現在。
ロールスロイスで会場まで乗り付け、毛皮のコートを羽織り、葉巻を吸ったJay Zはここにはいません。
地下鉄に乗り、一般人と程近い距離でやり取りをするJay Z。
もはやここにはあの頃のヒップホップは存在しないのです。
ストリートでドラッグディーラーをしていたJay Zはどこへ?

これはヒップホップの進化ではなく、時代の変化、ただそれだけの事です。
ヒップホップは常に時流に合わせ形を変えるアメーバのような物。
90年代が貧困層から一攫千金を夢見るストリートの成り上がり人生讃歌だとしたら、2010年代はその成り上がったアーティストが一般層まで降りてくるという象徴解脱の時代なのです。
一体誰が、Jay Zが妻帯者となり、ゴシップ誌を賑わし、NBAチームのオーナーになって、地下鉄に乗る事を想像していたでしょうか?

そう考えて行くと、Jay Zはヒップホップと同じくして時代の変化というよりかはヒップホップの変化時流に合わせて自身を変遷しているという事が容易に分かります。
これだけその時代時代の空気を感じ取り即座に行動できているラッパーはいないのではないでしょうか。
果たして、それがJay Zが常にラップ・ゲームで「勝ち」続けている要因でしょう。「セルアウト」と言われながらも。
ある面においては彼が最も「ヒップホップ」を体現していると言っても過言ではないでしょう。



Jay Zが地下鉄に乗ったというだけで、ここまで思いを馳せる事ができるのも、やはり彼の今までの功績あってこそ。
これからも最先端で居続けてもらいたいものです。

【関連作品】
Magna Carta Holy GrailMagna Carta Holy Grail
Jay Z

Roc Nation 2013-07-25
売り上げランキング : 7122

Amazonで詳しく見る
by G-Tools
スポンサーサイト

コメント

    コメントの投稿

    (コメント編集・削除に必要)
    (管理者にだけ表示を許可する)

    トラックバック

    この記事のトラックバックURL
    http://fleasoul.blog24.fc2.com/tb.php/1337-18983477
    この記事へのトラックバック

    Profile

    ペパロニピッツァ

    Author:ペパロニピッツァ
    fleasoul管理人

    Twitterアカウントを遂に開設しました。
    (基本的にはブログ更新告知のみの予定)

    最近の記事

    上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。