2008年06月11日 01:17
タイトルが物議を醸し、変更を余儀なくされたNaSの新作。
先行のPV「Be A Nig*er Too」が公開されました。
JT〜公共広告機構〜 のコマーシャルのような陰鬱なピアノループ音から始まるモノクロームなPV。
ただ、そこにはメッセージを伝えるという姿勢が感じられます。
I'm a nigger, he's a nigger, she's a nigger, we some niggers,
wouldn't you like to be a nigger too?
To all my kike niggas, spic niggers, Guinea niggers, chink niggers,
that's right, y'all my niggers too
I'm a nigger, he's a nigger, she's a nigger, we some niggers,
wouldn't you like to be a nigger too?
They like to strangle niggers, blaming niggers, shooting niggers, hanging niggers,
still you wanna be a nigger too?
True
これ、サビのパートのリリックなんですが、問題にならないわけがないぐらいの強烈な内容!
kike(*1)なんて、ユダヤ人の蔑称だし、他のだってそうですよ…
NaSが言いたいのは、誰しも、どの人種でも迫害を受けたり、いわれのないことで槍玉にあげられたりしているぞ、ということだと解釈しています。
つまりNaSの言いたいNig*erというのは、アフリカ系アメリカ人に対する蔑称ではなく、今やNig*erという単語自体が「差別」と同等の意味を持ったという事を言いたいのでは?
相変わらずNaSは自分のアプローチの仕方を知っているようで、シリアスなストリングスが高揚感を煽り、少し曇ったNaSの声+フロウは完全にベテランを超えて余裕すら感じさせます。
前作「Hip Hop Is Dead」が話題性と反比例して少し内容もセールス主義っぽく感じられてしまったので、今回のアルバムには期待したいと思います。
それでなくともNaSだったらいつでも期待以上のトラックを用意してくれているのですが。
Jay-Zの影響か、昔に比べて話題作りというかアルバムプロモーションが飛躍的になっているなあという印象を感じます。
NaSと言えば頑固なラーメン屋の親父と同じぐらい気難しそうなコンシャス系なイメージを勝手に抱いていたのはここだけの話です。
*1)このkikeという単語、Michael Jacksonのベストアルバム「HIStory」収録の「They Don't Care About Us」の歌詞でも登場。「kike me(=僕をユダヤ人にする)」という使用法で、つまりは根拠のない迫害を受けているという表現にしたかったMichaelなのですが、ユダヤ人協会からあっという間にクレームが入り、即CDは回収。
今回のNaSはどうなる事やら。
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